JK1DET さんと合理化して自分に余裕(サボる)という話

クリスマスに残念なお話が流れました。

JK1DETさんがお亡くなりになったとのことで少しお話をします。お話から元交通公社のかたで英語には非常に明るい方でした。私が一陸技をとってから,DETさんが体験なさったお話として「テレックス」についてお話がありました。

 

『記録に残るとか、時差を気にせず送りつけられるというのが良かったんでしょうね。KDDから「J******」という番号をもらっての通信ですから、電話より安かったとも思われます。銀行間の通信もテレックスでした。(私が社会人になった時は部屋の片隅にあって、既に主役ではなかったです。)
 
今では想像できないですが,
東京からニューヨークまで一分間440円とかかかっていた時代,夜間の安い電話料金の時間帯に一分間でA4書類の内容を予めワープロやPCに打ってからFAXで送っていました。電話で喋るのもありかもしれませんが,考えを整理して文章にして紙に印刷し,郵送なり,テレックス(電報)なり,FAXなりで送ると結果的に時間が節約できました。
 
『スゴイ時代・・・末期の目撃者であるだけで、そんなに年齢も変わらないかとwww ロータス1-2-3やエクセルが出現して、感動しました・・・それまで年間収支計画を作る時には「集計用紙」を使ってましたけど、1ヶ所直すと直し漏れが出て上司によく叱られましたからね
 
集計用紙というのはExcelのディフォルト画面そのものですが,この「一箇所まちがえるとすべてやり直し」というのは,簡単にいうと,領収書の合計と会社がだしたお金が合わないと空白が残ってしまい,これは「損失」になってしまいます。
 
Excelが出来て簿記がやりやすくなり,更には飛行中に変化する,
航空機の「重量重心計算」という複雑な計算もプログラミングで処理をするのではなく,GUIとして非常に使いやすい時代になりました。
 
97年当時,「インターネットとクレジットカードがあれば,仕事が楽になる」
と思っていました。プロバイダーにクレジットカードの番号を送るのも勇気がいることでしたが明細をみながら財布に溜まった領収書を取り出しながら,
「あー,これは,夜中にファミレスでステーキを食ったんだった(´Д`)」
とある意味日記のように振り返ることができました。
 
2020年にわかりやすくいうと,
 
人手不足で一人あたりの仕事量が多いのであれば,一人あたりの時間もなくなる,そのためにコンピューターにできるだけ丸投げする。
 
そうやって仕事に集中し短時間で終わらせられる。この考えはDETさんと共通でした。
 
そう考えると多分,
 
「今は道具がすごいじゃないですか!もっと使って(電子化)合理化して自分に余裕をつくらないと,サボれないでしょ?時間的に旅行にもいかれない。」
 
と,サボる技術が身をもたせ,安全性の向上ということは確かです。
 
JK1DETさんはB727やDC-10などをバリバリ乗って,米国文化を学んだ方かと思います。
 
お疲れ様でした。合掌